Vol.4
社会福祉法人 花 様

社会福祉法人 花 理事長 石井 様(写真右)
前理事長 中野 様(写真右から2番目)
副理事長 香坂 様
施設長 大久保 様(写真左から2番目)
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株式会社湘南ビジネスマネジメント 代表取締役 野田(写真中央)
会計サポート担当 鈴木(写真左)
労務サポート担当 藤田
幸友会さんと記念写真

利用者さんが安心できる、終の住処となるために

社会福祉法人 花さんと湘南ビジネスマネジメントのおつきあいが始まったのは、3年前のこと。まだまだ短いように見えますが、社会福祉法人の設立認可を受けるにあたって、非常に濃厚な時を過ごしてきました。「どうしても、社会福祉法人に!」花さんの熱い想いの裏には、利用者さんのことを想う優しさが詰まっています。福祉のマネジメントのあり方についてみんなでワイワイと語り合う、花さんらしい対談となりました。

【社会福祉法人 花とは?】
豊かな緑に囲まれた、神奈川県平塚市南金目の障がい福祉サービス事業所。様々な障がいのある方の日中活動支援(生活介護)、グループホーム(共同生活援助)を運営している。2004年に特定非営利活動法人認証を受ける。10年の時を経て、2015年、社会福祉法人として平塚市による認可第一号に。
http://hiratsuka-hana.or.jp
設立申請に、お手上げ!
野田:花さんとの出会いは、3年前。当時は特定非営利活動法人(以後、NPO)でいらっしゃったところ、社会福祉法人(以後、社福)の設立認可を受けるための手伝いをして欲しいというご相談から始まりました。ちょうど今日の対談と同じこの部屋で、当時は理事長だった中野さん、副理事長の香坂さん、そして総務全般を担当されていた大久保さんとお話をしましたよね。

中野:法人内で申請に必要な書類の作成に取り組んでいたのですが、とてもじゃないけれど難しいものでね。特に3年間の収支計画が…。
大久保:「どうしよう、お手上げだ!」と絶望的になっていたところ、知り合いの方から湘南ビジネスマネジメント(以後、SBM)さんを紹介していただいたんです。

中野:日常的な経理については、一般の税理士事務所の方にお手伝いいただいていたのですが、日常の業務サポートと社福設立関連、どちらもできるような方を探していたところに、ちょうどSBMさんが見つかったんです。SBMさんと全面的にタッグを組んでから後の市とのやりとりは、随分とスムーズになりました。本当に嬉しかったですね。
大久保:SBMさんなしでは、乗り越えられませんでした…(笑)。

野田:社福は特別な法人なので、書類も組織も、全てがしっかりしていないとなかなか認可をいただくことができません。他のお客様の社福設立申請のお手伝いをしたことがあったので、基本的なことはわかってはいたのですが…認可を受けるまで、1年がかかりました。

大久保:SBMのおかげです。ありがとうございました。
事務スタッフの自立を目指して
大久保:こうして、めでたく社福としてのスタートを切ることができたんですが、その後も事務に関する日常的なことで色々とお世話になっています。特にSBMの鈴木さんには、月に2回は来ていただいていて、会計面の指導を中心に本当に色々なことを相談させていただいています。
頻繁に現場の様子を見てくれているから、花のことをよく知っていただける。ゆくゆくは花の事務スタッフが自立できることを目標に、一緒に考えてくださる。全体的な視点で指導・サポートをしてくださる方を探していたところに、降ってわいてきた救世主です(笑)。

野田:最初は、大久保さんが事務を一人で抱え込んでいたのですよね…。
大久保:数字が合わなすぎて、窓を開けて「なんで間違えた、私〜!!」って毎朝のように叫んでいた頃もありました(笑)。 今はかなりの頻度でSBMさんにサポートしていただいていますが、ゆくゆくは片手でのサポートぐらいを目指しています。花の中に何人か会計・労務についてわかっている人が育って、法人内でも相談しあえるようになればいいなって。一人で抱え込むのはよくないので…。

野田:まだまだ、両手両足でサポートが必要ですよね(笑)。

大久保:だから、鈴木さんはまだ担当から外さないでくださいね(笑)。

野田:ご希望として承っておきます(笑)。
労務関係のサポートのこと
大久保:藤田さんには、給与計算を中心に、労務関係の事務全般を担当していただいています。

藤田:普段はメールでのやりとりになるので、こうやって実際にお会いする機会は貴重ですね。

大久保:給与計算は締め切りの日が毎月決まっているので、スケジュールはお互いに気にしています。

藤田:大久保さんはすぐにお返事をしてくださるので、私たちもすぐにアクションを起こすということを大切にしているんですよ。

鈴木:私のメールは見過ごされているのに?(笑)

石井:藤田さんの優先順位が上だっていうことを白状してしまってますね(笑)。

大久保:鈴木さんより?とんでもない。役割が違うだけですよ!(笑)
数字の難しさのこと
大久保:今ではすっかり調子よくこなせているのですが…鈴木さんが来るまでは、本当にミスが多くて。支援の現場は何十年もやってきたけど、事務は初めてだったので、何がなんだかわからなかったんですよ。何回も間違いながらやっとのことで理解する、というのを繰り返していました。
鈴木:最初は、全然合ってなかったですよね(笑)。

大久保:本当に数字は残酷です。いくら頑張っても全部間違っていることだってありますから。がっくりしてしまいます。

鈴木:今月の分は修正が1、2箇所しかなかったですし、かなりの進歩だと思いますよ。

大久保:そうですか!少しずつはできるようになってきたかな。良かったです。
空いた時間で、少しでも現場への目配りを
大久保:今の課題は、人手不足ですね。この一年は本当に大変です。ベテランだった職員何人かがやめてしまって…。

野田:数字のマネジメントも大切ですが、同時に人財のマネジメントに力をいれなきゃいけない時ですね。

中野:人手不足だからといって、誰でもいいわけではないんですよ。支援の喜びが続いていく人は、本当に少ないですから。難しいですね、人は。

野田:やっぱり、大久保さんがもっと現場に行かないといけないのですかね。

大久保:鈴木さんと藤田さんのサポートのおかげで、事務のことは他の担当者にまかせておけば大丈夫になりました。事務関連のミスも減って、時間が有効活用できるようになった分、施設長として現場にどんどん出て行きたいですね。
どんな相談でも受け止めてくれる
石井:毎月来ていただいている鈴木さんは、今ではもうスーパーバイザー並みの存在です。法人経営に関することは、なんでも相談できます。結構隠し事なく言っちゃってるから、すごくよく知ってますよね。花のこと(笑)。

大久保:普段の出納管理の事務の担当者から、理事長まで、法人の相談を一挙に引き受けてくださる方です。
石井:相談事が昼食どきまで延びて、お腹ペコペコな時でも、鈴木さんは優しく相談を受け止めてくれる(笑)。 そして、その場で答えが見つからなくても、すぐに調べてくれる。本当に助かっています。最近では、土地の購入についても随分アドバイスをしていただきました。

鈴木:わからなければ、時間がかかっても調べます。調べることで身につく、勉強させてもらってる、って思っています。

石井:本当に頼りになる方。野田さんのいいところをちゃんと引き継いでいらっしゃる。

中野:野田さんと初めて会った時、笑顔から人柄のあったかさを感じたのだけれど、鈴木さんも似ているよね。

鈴木:そんな、偶然ですよ!(笑)
外部の視点の大切さ
石井:鈴木さんは色々な法人のことを見て知っていらっしゃいますから、様々な角度や視点から教えてもらえて、安心です。

大久保:SBMさんの第三者としての意見は本当に大切。客観性を持つことで、間違った方向に進むのを防げると思います。

野田:事業会社のように、特定の経営者だけがマネジメントするのではなく、全員でマネジメントをしていかなければならないのが社福ですよね。だから、外部の私たちのことも受け入れてくださる。

石井:一人でできることには限界があるからね。一人の想いで強引に進めるよりは、多少面倒くさくても、色々な人と意見を交換することで、より良いものが出来上がっていくんですよ。だから、職員同士で意見をぶつけあって、結構バトルしてます(笑)。
中野:法人のことを長い目で考えていくと、特定の人に依存した運営は非常に危険なこと。一人欠けるだけでぐらついてしまうようでは、利用者さんの支援にも大きく影響してしまいます。運営を安定させるために、専門分野は専門の機関にお願いしていくことが不可欠。だから、SBMさんとの出会いは本当に願ってもないことでした。

鈴木:素晴らしいお言葉、ありがとうございます!精進します。
「社会福祉法人」という選択
中野:利用者さんが安心して暮らせる終の住処となるために、安定した運営基盤を確立してほしい。社福化を決意したのは、そんな、利用者さんのご家族の方の想いがあってのことでした。

大久保:花は、理事長がもう4代目なんです。良くも悪くも方針が揺れる。だから、みんなで話し合って進んでいく余地がある。それが社福のありかたなんですよね。NPOの場合は、身軽さはあるんですけど、それにストップをかけることが難しい。花は、NPOよりも社福のスタイルが向いているんじゃないかなと思っていました。

中野:社福になったら、膨大な規程をつくり、守らなければいけない。それが、特定の個人の暴走を抑制することにつながる。揺れてもぶれなければいい。

大久保:NPOの時には、職員集団にも…。

中野:どうしても派閥のようなものが生まれてしまったよね。そんな職員側の争いで、利用者さんの安心が脅かされるなんて、一番あってはならないことです。

大久保:利用者さんの支援に正解はないので、みんなで相談することがとても大事。社福になってからは、多数決で簡単に決めないで、立ち止まって考えられる、そんな良いチームになってきました。理事や評議員が安定することで、採用される職員に偏りがなくなってきたと思っています。

野田:初めてお会いした時に、「どうしても社福に!」という想いが強く伝わってきた理由は、そこにもあったんですね。
互いに補いあって、末長い関係を
野田:社福になった花さんには、何十年も続いていっていただきたいです。人に依存すると何年間かで終わってしまうけれど、組織としてマネジメントしていければ可能なことです。弊社も、組織としてはずっと続けていきたいので、若い人をどんどん育てていきたいです。福祉事業者のサポートといっても、ちょっと関わらせていただいただけではわからないから、本当に一人前になるには10年くらいかかるかもしれません。お客様から現場での様々な出来事を教えてもらいながら、会計データや給与データの裏側にあるものを追い続けていかないと。

中野:市の監査があっても、会計については大丈夫と評価いただけるまでになりました。

野田:前年度の決算書も拝見しましたが、花さんは順調です!

大久保:これからも、末永くよろしくお願いします。

野田:こちらこそ末永くよろしくお願いいたします!
藤雪会の皆様と集合写真

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