Vol.6
社会福祉法人 八寿会 様

社会福祉法人 八寿会 理事長 後藤利徳 様(写真一列目中央左)
総合施設長 椿俊克 様(写真二列目中央)
法人本部長 永岩秀之 様(写真二列目左から2番目)
在宅事業部部長 久保田千春 様(写真二列目左)
入所事業部部長 似鳥恵美 様(写真一列目右)
総務課長 三ツ巻秀美 様(写真一列目左)
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株式会社 湘南ビジネスマネジメント 代表取締役 野田周吾(写真一列目中央右)
取締役 後藤朋弘(写真二列目右から2番目)
担当者 小野寺結香(写真二列目右)
八寿会さんと記念写真

福祉を取り巻く環境は不安定。だからこそ、手を取り合っていく

2017年から現在にいたるまで、弊社(湘南ビジネスマネジメント、以下SBM)とお付き合いのある八寿会様。サポートする/されるの関係ではなく、対等に意見を出し合い、福祉のあるべき未来を語り合ってきたお客様です。会計面にかぎらず、事業課題の洗い出しや今後の展望、人財マネジメントまで、お互いに対話を重ねながら発展してきた両者の関係。新たに就任した理事長の後藤さんはじめ、古くからお付き合いのある総合施設長の椿さん、法人本部長の永岩さん、各事業の部長の久保田さん、似鳥さん、総務課長の三ツ巻さんと、これまでの道のり、これから目指していきたいことなどについて、ざっくばらんに話し合いました。

【社会福祉法人 八寿会とは?】
神奈川県内に、特別養護老人ホーム「みどりの園」を含む5事業所を展開する社会福祉法人。1999年に創業し、介護保険事業だけでなく、湘南エリアを中心とした公益事業等にも力を入れる。
https://midorinosono.or.jp
決算書の大手術
野田:ご依頼いただいたのは、2017年3月でした。忘れもしません、善行本社の前に突然黒塗りの車が止まったんです。その車の中から横浜銀行の副支店長の方が現れて「社会福祉法人のお客様がいるので、やってもらえないか」と。依頼したい内容は、基本業務の委託と本部機能の強化、というものでした。
早速、弊社後藤と一緒に八寿会様に赴いて、当時の理事長から、いろいろとお話を伺いました。具体的には労務と会計サポートをしてほしいと。労務は、弊社と提携しているコンサルティング会社が担当することになり、私たちは会計をサポートすることになりました。
あらためて当時の弊社の記録を見返してみると、経理面について「現状は混乱状態ですので、理事長が望まれているSBMの他のお客様のようなサポート以前に大手術が必要です。」と私が書いていたんです。ずいぶんすごいことが書かれているなと思うのですが(笑)、でも当時、大変でしたよね。
椿:SBMさんとつながる以前、事務長職が三人も交代していて、経理面がぐちゃぐちゃだったんですね。
法人全体でどれだけ利益が出るとか、大規模修繕にこれくらい積み立てなければとか、そういったことが理論的に組み上げられているわけではなかった。なんとなくこれくらい稼いだからボーナスに、とか本当にざっくり。出された数字を、鵜呑みにしていいものなのか…そういう状況で。言ってしまえば、なにもかもゼロ、いやマイナスからのスタートでした。
すとんと落ちた「これが経営なんだ」
野田:まず初めにやったことは、決算書を整えるということでした。2017年度の決算をもらったら、預金と借入金を除いて、すべて一から見直そうと。椿さんがおっしゃったとおり、ストレートな表現になってしまいますが、なかなかぐちゃぐちゃだったもので、全部やり作り直す必要があったんです。弊社の後藤と必死に取り組んで、結局完璧に整理できたのは2019年の3月でした。
椿:SBMさんと出会ったことで、各事業単位で数字を把握できるようになった。稼げている事業、停滞している事業などが可視化された。「これが経営なんだ!」という思いになりました。

久保田:当時はお恥ずかしながら、正しく数字が出たことがなかったので。総務から出される数字があまり信用できなかったため、とにかくそのまま市に出せない。ずっと苦戦していました。でも今は、きちんとした数字を出せるように。SBMさんが入ってくれたことで、経理面の管理が行き届くようになりました。本当に感謝しています。
入口から出口まで。ストーリーとして見守る
永岩:ここまでの話だけだと、会計サポートとして優れた会社という感じなのですが、SBMさんの場合はそこにとどまらないんです。この「数字」の部分だけでなく、弊社のマネジメントや事業、サービスの面まで考えてくれる。
ただ数字の資料を渡すだけでなく「ここの数字はこういう理由で赤字になっていて、このまま行くとこうなる」という展望や、なぜそういう数字になるか、という理由説明もしっかりしてくれる。つまり、数字だけでなくその背景や、逆にその数字を用いて今後事業はどうあるべきかといった展望まで、一緒に考えてくれる。
今まで「数字」と「マネジメント」がばらばらだったけれど、そこにちゃんとつながりができた。実際にやりとりしていても、弊社、また福祉業界をどれだけ想ってくれているか、というのが伝わってくる。SBMさん自身も、地域の縁側事業などを行い、積極的に社会貢献をしています。
野田さんがよく「入口から出口まで」とおっしゃるんですよ。数字だけでなく、その事業がどうなっていくかまで見届けると。つまりストーリーとして見守ってくれている。そういうビジネスパートナーって、これまでいなかったんですよね。経営会議に出席してくれるなど、頻繁に顔を合わせる機会を設けていただけるのも、大変ありがたいです。
一人ひとりの職員に、想いを馳せる
野田:お褒めいただいて恐縮です。弊社のことを少しお話すると、お客様と締結させていただく契約書は「マネジメントサポート契約書」という名称にしているんです。「マネジメントサポート」とあえて言っているのは、決算書のような会計資料だけをお渡しするという、請負型のようなサービスになってしまうから。それが嫌で、会社を作ったという経緯がありまして。
例えば、会計業務でいえば財務マネジメントという考えがベースにあって、会計サポートだけではなく、しっかりお客様の法人理念等にも想いを馳せながら、事業や経営のことまで総合的に考えるということ。

だから八寿会様の場合も、会計資料を渡すだけでなく、一人ひとりの職員さんがどういう想いで仕事をしているか、といったところまで想いを巡らせる。数字の裏側を考えていくと。とくに福祉業界の方々はものすごい苦労をして数字を作っているから、そこにちゃんと共感できないと、いい仕事ができない。

ちょっと語弊のある表現ですが、私は結構、スタッフを洗脳するんです(笑)。数字屋さんになってしまうときは、一瞬でなりますから。業績などの数字を見ていると、ちょっと偉い気になったりしちゃうんですよね。だから、「簡単にわかった気にはならないように」「数字だけを語る人間にはならないように」「数字の裏側を見るように」と伝え続けています。
何度でも現地に足を運ぶ
小野寺:あの、私、洗脳はされてません(笑)。ただ私の場合は、もともと、SBMのお客様の現場にいたんです。そこからSBMに移ったので、自然と職員さん一人一人の苦労に想いを馳せてしまうというか、やっぱり数字の裏側を考える癖が付いている。そういう意味で、今の仕事は私に合っていると思っています。
SBM・後藤: とくに福祉業界というのは特殊なんですよね。どれだけ良いサービスをしていても、基本的に単価が一緒であるために、極端に利益が出たりすることってない。そういう中で皆さん頑張っているので、やっぱりこちらもそこに応えていかないといけない。
それと数字については、やはり丁寧に説明することを心がけています。だから経営会議などにも出席したり、頻繁に現地に足を運んで直接顔を合わせて話したり。数字って、その額面だけでは捉えられないところがあって。
例えば、業績が赤字になっていた場合、それは単純に良くないのかと言えば、そうではない場合もある。職員を採用すればそのぶん人件費が増えて赤字になることがあるし、それは喜ぶべきことでもある。次の月になれば元に戻る。そういうところまで、しっかり説明していきたいです。
これから一緒に目指していきたいこと
八寿会・後藤:これまでお話を聞いていて、本当に双方ともに苦労したんだなと。だからこそ、今、数字が整っているのも当たり前ではないと、肝に命じてやっていきたいと思います。それでいて、やはり現状維持だけではいけない。その時代や状況に応じて、先を見越していくと。SBMさんと、これからも末永くお付き合いをしたい、お力を借りたいと考えています。
椿:福祉法人の運営は、決して楽なものではない。高齢者が増えていくとはいえ、福祉法人も、合併や事業譲渡等が今後増えていく。働き手も不足します。だからちゃんと数字を基に、事業を拡大していくのか、維持するのか、そういったことを見極めながら、地域に貢献できる福祉施設づくりをやっていきたいです。

似鳥:私は最初からこの法人にいて、不安定な状態の中を過ごしてきました。だから今のこの数字が安定している状態、ここのスタッフが安心して働けていること、というのは奇跡だと思っています。人手不足は今後も絶対になくならないし、介護業界を取り巻く環境は相変らず良くないけれど、それでも今のこの環境を継続できるように頑張っていきたいです。
八寿会が続くかぎり、SBMも続いていく
三ツ巻:総務部門というのは、ともすると専門職になりがちな部門だと思います。でもバックオフィス的なことも当然やらなくてはいけなくて。自分の目の前の仕事に向き合いつつ、少しでも学びを得ながら視野を広く持って、法人全体を見ていく。私はあと10年で定年を迎えるのですが、それまではこのバランスを大事にしていきたいです。
久保田:私たちのような事業を預かっている身というのは、孤独になりがちなんです。でも野田さんがいつも月1回、労いやアドバイスをくれる。それにとても救われています。またSBMさんから頂ける資料を使って、事業部の課長を対象に勉強会を開いているのですが、それも大変好評で。SBMさんは、数字を自分なりの言葉や解釈で伝えてくれるから、とても助かるんです。今後とも末永く、よろしくお願いします。
野田:皆さんのお話を聞いて、これまで頑張ってきて良かったなと、心の底から思いました。お客様の事業が続いていくということは、当然弊社も続けていかなければいけない。こんなに信頼してもらっているので、これからもそれに応えていきたいです。私や後藤は創業側なので、今後は小野寺をはじめ他のスタッフにもしっかりと想いを引き継いでいく。そして、八寿会様とSBMがずっと続いていくように、心から願っています。
藤雪会の皆様と集合写真

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